夢二が滞米中に描いた幻の油彩画の傑作
《西海岸の裸婦》がアメリカからふるさと岡山へ里帰り!
夢二郷土美術館創設50周年を記念して新収蔵作品としてこの度初公開!!
竹久夢二(1884~1934)が念願のアメリカ、ヨーロッパへ外遊に出帆したのは亡くなる3年前の1931(昭和6)年。1931年6月から翌年9月までの滞米中にはカーメル、UCLAなどで個展を開催、またロサンゼルスに「YUME ART STUDIO」をもち意欲的に絵画制作に取り組んでいました。
裸婦を描くことが稀であった夢二がその間に描いた裸婦の油彩画が今回初公開となる《西海岸の裸婦》です。
《西海岸の裸婦》を所蔵していたのは当時ロサンゼルスで交流のあった日系人写真家宮武東洋(1895~1979)。東洋が撮影した夢二の肖像写真(サイン入りオリジナル)や当時の写真を初公開するとともに第二次世界大戦後高い評価を受けた東洋の写真作品「マンザナール収容所」もご覧いただきます。
また夢二がエッセイを寄せた当時の風俗の所感を発表した「日米」紙(鶴谷壽氏より寄贈)をこのたび初公開し滞米中の夢二の様子を紹介いたします。
あわせて夢二の希少な裸婦を描いた作品、また初期から滞米中までの油彩画の作品を一挙に公開して裸婦の油彩画への変遷を展観いたします。夢二が新天地で挑戦した新たな画境とは。理想の女性像を描き続けた夢二の新境地をご覧くださいませ。