《きりん》(1948-1963)という子どものための詩と絵の雑誌の編集・発行に中心的に関りその表紙絵に吉原治良をはじめとする「具体」の作家や前衛作家が登場、「具体」スピリットこそ何ものにもとらわれることのない子どもたちの表現に原点がある。浮田自身も1955年から1964年まで具体美術協会に参加。子どもたち、とりわけハンディキャッパーの嘘のない純粋さを共にしながら1997年に活動を再開した。その後の旺盛な制作への転機は1998年の1年間のフィンランドでの滞在制作でした。ギャラリー島田では2002、2007、2012年に個展を開催。2013年に没するまで疾走した15年間を5年毎に紹介した。DMの「鉛橋」は2002の出品作。今回は遺作Work(7-103)も展示いたします。 島田 誠
浮田要三の言葉
根っこのある作品を希って作品は、思いつきから始まってもかまわない。ただそこに動かし難い強靭な根っこを生やし、育てて、作者のオリジナルと化したいと、ひたすら希って制作している。