東京国立博物館では、「東京国立博物館コレクションの保存と修理」と題した特集陳列を毎年開催しています。これは、文化財の保存に関するさまざまな技術・技法や素材等を通して、文化財保護ひいては博物館に広く関心を持っていただけるよう企画したものです。
3回目となる今年は、平成13年度に修理した作品の中から40件あまりを展示します。会場では、当館の保存・修理について、写真パネルとともに詳しくご紹介いたします。中でも、土器を例として、作品の欠損部分の処置方法にご注目ください。
この展示が博物館における保存・修理活動の一端と、修理とは何かを理解していただける一助となるとともに、この分野に対する社会的な理解が一層深まることを願います。