本展は神奈川県に所在する町立湯河原美術館が所蔵する作品の中から、近現代の名画44点をご紹介するものです。
老舗・天野屋旅館を改装して1998年に開館した同館には、同所を定宿としていた日本画家・竹内栖鳳の作品をはじめ、湯河原ゆかりの洋画家・矢部友衛や水彩画家・富田通雄らの作品が多数所蔵されています。また、2006年には『文藝春秋』の表紙絵を長らく担当されたことでも知られる、日本画家・平松礼二氏の作品を常設する「平松礼二館」が併設され、それらは湯河原町民をはじめ、同地を観光で訪れる人々に公開されてきました。
このたびの展覧会は、湯河原町と青梅市が「全国梅サミット」のメンバーとして友好関係にあること、及び直営の美術館を有する自治体であることから、交換展として開催することになりました。町立湯河原美術館の名品が同館以外で一堂に公開される本展は、大変貴重な機会と言えます。多くの方のご来館をお待ちしています。