大正期は、大正デモクラシーの流れに乗って、自由な気風の民衆文化がもたらされ、美術界においても、画家個人の自由な表現を認めていこうとする雰囲気が醸成された。
その中で、日本画家たちは、作品の中に洋画的表現を取り入れ、それらを伝統的流派の上に多彩に開花させていった。
本展は、大正7年、国画創作協会結成に加わった、土田麦僊、村上華岳、入江波光、小野竹喬や、彼らの師である竹内栖鳳の作品を中心に、一方、京都から再興日本美術院の同人となった冨田溪仙の作品も交え、館蔵品約30点を一堂に展示致します。
●併催「近代の日本の洋画」●
主な出品作品
浅井 忠「秋郊」、岸田劉生「青年の首」、小出楢重「鏡のある静物」、
村山槐多「松の群」、国吉康雄「スザンナ」、須田国太郎「ヴァイオリン」