ルシュールは日本で紹介される代表的な現代フランス人画家の一人です。明るい色彩と東洋的な遠近法による造形、日常的な風景がこの上も無い魅力となっております。その静かな雰囲気の中には優雅な気品が溢れています。
1922年にパリで生まれたルシュールは、キュビスムを含む現代絵画、特にボナールや、マチスの光に深い関心を持ち、その作品からは親密的な人間愛を感じることができます。南仏プロヴァンス地方の明るい光の中で描かれた豊かな色彩と、影のないやわらかい画風も高い評価を得ています。
本展覧会では、1980年代以降の作品を中心に、近年の大作をふくむ約70点を紹介いたします。