タイトル等
館蔵「古伊万里、遥かな旅」
―西欧を魅了したジャパネスク―
会場
戸栗美術館
会期
2002-09-29~2002-12-23
休催日
月曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)
開催時間
9:30~17:30(入館は17:00まで)
観覧料
一般 1030円
高大生 730円
小中生 420円
※20名以上の団体は200円割引
主催者
財団法人 戸栗美術館
概要
17世紀前半、西欧諸国ではシノワズリー(中国趣味)が流行し、中国磁器が大量に輸入されていました。磁器は誕生後何世紀にもわたって、唯一中国で生産される特産物として垂涎の的であり、世界各地の王侯貴族や富裕層の人々に珍重されていましたが、17世紀中頃の中国・明清の王朝交代に伴う内乱で磁器生産が困難となったことを契機に、その代替品として17世紀初頭に誕生した日本の「伊万里焼」が選ばれます。
伊万里焼は長崎・出島を通じて1640年代頃から、中国商人によって東南アジアへ輸出され、万治2年(1659)、オランダ東インド会社の大量注文によって本格的な輸出が始まります。素朴な「初期伊万里様式」をへて、茶人の美意識を反映させた「古九谷様式」の作風は、輸出を機に技術革新と品質向上を計り、西欧の需要に適した「柿右衛門様式」や「金襴手(染錦手)様式」の作風へと展開していきます。
乳白色の素地に、赤・黄・緑などの鮮やかな色彩を施した、華麗で瀟洒な「柿右衛門様式」は人気を博し、これに続き西欧で「オールド・ジャパン」と称された「金襴手(染錦手)様式」は金彩を多用した豪華絢爛な色絵磁器で、初めて“日本産の磁器”として認識されるにいたります。製品の傾向も、小型の日用品とは別に、王侯貴族や富裕層の宮殿や屋敷などの装飾を目的とした大皿・大壺などの大型作品が輸出されました。
本展では、伊万里焼の歴史の中で重要な展開となった「柿右衛門様式」「金襴手(染錦手)様式」の輸出向け作品を主体に、また「古九谷様式」から「柿右衛門様式」へと移行していく輸出初期の作品も含め、館蔵品よりご紹介いたします。17世紀後半から18世紀にかけて海を渡り、西欧の窯で類似製品が製作されるほど人々を魅了した、伊万里焼。その、東洋と西洋の交易の中で花開いた豪華で華麗な伊万里焼の世界をお楽しみください。
ホームページ
http://www.toguri-museum.org/
展覧会問合せ先
tel . 03-3465-0070 fax . 03-3467-9813
会場住所
〒150-0046
東京都渋谷区松涛1-11-3
交通案内
●「渋谷駅」ハチ公口より徒歩15分
●京王井の頭線「神泉駅」北口より徒歩10分
ホームページ
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東京都渋谷区松涛1-11-3
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