タイトル等
池田良二
静慮と精神の息吹
会場
武蔵野美術大学 美術館
展示室3
会期
2015-11-24~2015-12-19
休催日
日曜日 *12月13日は特別開館
開催時間
10:00~18:00
*土曜日、特別開館日は17:00閉館
観覧料
入館無料
主催者
武蔵野美術大学 美術館・図書館
概要
記憶の奥底に閉ざされた、限りなく静かで美しい、そして忘れがたい光景を呼び起こす、モノトーンの銅版画。

銅版画家、池田良二(1947年北海道根室生まれ/武蔵野美術大学 油絵学科版画専攻 教授)は1965年に武蔵野美術大学に入学し山口長男や野見山暁治のもと絵画を学びます。1975年独学で銅版画制作をスタートさせ、国内外でのコンクールに出品する中で頭角を現すようになります。
70年代の「à/avec Antoni Tàpies」シリーズ、80年代の「Note-two square」シリーズ、80年代後半以降続く「原風景」をテーマにした作品群、2000年代以降の「円環」をモチーフにした一連の作品と、時代ごとに特徴が変遷するなかで版表現を拡張させながらも、自身に内在する根源的形象を探る求道者のごとく作品を純化させていきます。フォトエッチングを中心に複数の銅版技法によって作り出されるモノトーンの静謐で緊張感ある銅版表現は、国内外で高い評価を得て、ソウル国際版画ビエンナーレ大賞(1990年) タカシマヤ美術賞(2003年) 山口源大賞(2005年)などを受賞、2009年には紫綬褒章を受章しました。
本展では、初期の版画作品から現在に至るまで、新作や大型版画を含めて約60点の銅版作品を中心に紹介します。透徹した版表現によって、静慮された形象をモノトーンの純粋平面に描き出すことで、現代版画の地平を開いてきた池田良二の航跡を辿ります。また、本展では書籍やポスターの原画などによる銅版画表現の広がりを紹介する一方で、陶芸や木工芸、茶道関連へと展開する多才な一面にも触れます。
イベント情報
講演会 「銅版画家、池田良二について」
2015年11月30日(月) 17:00―18:30
本江邦夫 (多摩美術大学教授/美術評論家)×池田良二
会場:武蔵野美術大学 美術館ホール
池田作品の明晰な論評を重ねてきた美術評論家の本江邦夫氏を招いて、作品における銅版表現の魅力とその背部に潜む問題、さらには人物像などから池田作品の世界を読み解く予定です。

ギャラリートーク 「池田良二の銅版画の航跡」
2015年12月12日(土) 15:00―16:00
会場:武蔵野美術大学美術館 展示室3
作家本人による作品の解説を行います。あまり語られてこなかった作品に内在する考え方や影響関係などについて語られる予定です。さらに陶芸作品のことや版画作品以外の知られざる一面にも触れます。

※両イベント共、入場無料・先着順(予約不要)です。直接会場へお越し下さい。
ホームページ
http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/9002
会場住所
〒187-8505
東京都小平市小川町1-736
交通案内
1. JR中央線「国分寺」駅乗換、西武国分寺線「鷹の台」駅下車 徒歩約18分

2. JR中央線「国分寺」駅北口下車徒歩3分、西武バス「国分寺駅北口入口」発、「武蔵野美術大学」下車すぐ (バス所要時間 約20分)

※お車でのご来館は、ご遠慮下さい。
ホームページ
https://mauml.musabi.ac.jp/museum/
東京都小平市小川町1-736
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