徳川美術館には、室町将軍家の宝物で、桃山時代以降、唐物の粋として賞翫され続けた「東山御物」や、茶人たちに愛蔵され「大名物」「名物」「中興名物」の称号を与えられた道具などの茶の湯の名品が数多く伝えられています。さらに、岡谷家をはじめとする名古屋の旧家からの寄贈も受け、充実した茶道具のコレクションを誇っています。
本展では、足利義満・義政などの室町将軍や、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康ら天下人をはじめとする戦国大名、そして武野紹鷗・千利休・古田織部・織田有楽といった茶の湯の名人に愛好された道具に光を当て、その魅力と伝来の様相を紹介します。