日本画研究会 昇龍會は、龍生会と旅人会の二つの日本画研究会が発展改称して生まれた研究会です。龍生会は今野忠一の師、郷倉千靭(1892-1975)が主宰した草樹社が千靭の没後、改称され活動を行ってきました。旅人会は今野忠一を慕う画家たちが結成した研究会です。2014年に両研究会は昇龍會と名を改めて一つになり、下田義寛、高橋天山、川瀬麿士を指導者として歩みはじめました。同年に第1回昇龍會展を茨城県天心五浦美術館で開催しました。
草樹社の始まりは大正の終わりごろと思われます。草樹社に名を連ねた島田訥郎が郷倉千靭に師事したのが1919年です。草樹社という名前はまだなかったかもしれませんが、今から100年ほど前の話になります。
本展覧会では第2回昇龍會展の出品作品46点に郷倉千靭、今野忠一、松本哲男の作品を加えて、今野忠一とその周辺展として開催します。