もうひとつの旅から島へ
蓮池ももは新潟に生まれ、独学で描き、20代はじめから、画廊Full Moon、新潟絵屋という新潟の画廊で発表してきました。今回が初の違う町での個展になります。孤独な少女の夢とも言うべき独特の人間風景が、多くの人の心をとらえてきました。
「描く」という大地を歩き続けながら、少女はもうひとりの少女に、女に会い、いつしか光に、樹に、紋様に、大気に、湿地に、島に溶け、その絵はふしぎな展開と変容をとげてきました。「もうひとつの旅」は2012年の回顧展のタイトル、「島」は今年発表の新作シリーズのモチーフ。
ギャラリー島田では、この10年の軌跡を紹介します。
大倉宏 (新潟絵屋代表)