独特の世界観を持ち、人々の心に残る作品を制作し続けた本市ゆかりの作家を紹介する相模原市民ギャラリー・アートスポット展示「心に残るあの作家シリーズ」の11回目として上條明吉を紹介します。
上條明吉は、相模原市に長く居住し、東京展や海外でのグループ展、個展などで作品を発表しながら、妻で洋画家の上條陽子とともに相模原芸術家協会創立(1992年)に参加するなど相模原市の美術振興に貢献した作家です。
上條は2004年に病魔に侵され、以降は右半身麻痺・言語障害が残る身でありながらも、利き手でない左手で絵を描き続けてきました。その後、別の病気を患い、さらなる闘病生活を送りながらも制作活動を続け、昨年12月に他界しました。本展では初期の作品から晩年までの作品(100~120号の大作4点と6~10号の小品4点ほど)を展示し、作家の画業を紹介します。