市川市では、ゆかりの文化人や芸術家を広く紹介するために「市川の文化人展」を開催しています。今回は、平成26年に市制施行80周年を記念して、新たに名誉市民として顕彰された日本藝術院会員で、洋画家の中山忠彦氏(1935-)をご紹介します。
中山忠彦氏は、福岡県に生まれ、大分県で育ちます。高校卒業後、画家を志し、上京。故 伊藤清永氏に師事し、日展や白日会展を中心に活躍されています。
二十代の頃は、裸婦を中心に描いていた中山氏ですが、1965年(昭和40)の結婚を機に、良江夫人をモチーフとした着衣の女性像へと作品は大きく変化します。
優美で繊細、静謐な中に気品あふれる作品は、女性の美しさを追及するとともに豊かな内面性を表現し、高く評価されています。
13年ぶりに市川での開催となる本展では、初期から近年までの画業を語る約20点の代表作品により、中山芸術の真髄に迫ります。