鳥取県立博物館と県内各市町村教育委員会では、昭和43(1968)年から5年ごとに「郷土視覚定点資料収集事業」を共同で実施し、県内各地を継続的に写真撮影しています。
本パネル展「変わりゆく郷土 写真で見るとっとり1968―2013」は、この事業の成果を広く県民の皆さまに知っていただくとともに、撮影した航空写真と地上写真で、過去45年間の鳥取県の歩みを振り返るものです。
私たちの郷土は、この45年間に大きく姿を変え、同一地点を撮影した写真からは、道路や港湾が整備され、住宅団地や工業団地が出来て市街地が拡大し、農村でもほ場整備が進む一方で、過疎化等により空家や空地、休耕田が増え、都市近郊には大規模店舗が立地して、中心商店街活性化への模索が続くなど、変わりゆく郷土の姿を読み取ることができます。
過去45年間の写真を見比べながら、地域が変わっていく様子をあらためて知っていただくとともに、郷土に対する理解を一層深め、今後の鳥取県のあり方を考える機会となれば幸いです。