タイトル等
赤瀬川原平の芸術原論展
1960年代から現在まで
会場
広島市現代美術館
会期
2015-03-21~2015-05-31
休催日
月曜日、および5月7日(木)。ただし、5月4日(月・祝)は開館。
開催時間
10:00~17:00
入場は閉館の30分前まで
観覧料
一般 1,030円(820円) 大学生 720円(620円)
高校生・65歳以上 510円(410円)
※( )内は前売りおよび30名以上の団体料金。5月5日(火・祝)は高校生以下無料

■前売券発売所
[5月31日[日]まで] チケットぴあ広島(Pコード:766-636)、エディオン広島本店8階プレイガイド、福屋友の会受付(八丁堀本店7階、駅前店7階)、広島大学消費生活協同組合、ひろしま夢ぷらざ、安芸美材、ギャルリ青鞜、ガレリア・レイノ、ギャラリーヨコタ、木利画材、ピカソ画房、ブラック画材、ムッシムパネン
[3月20日[金]まで] 広島市現代美術館ミュージアムショップ
主催者
広島市現代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛・協力等
[後援] 広島県、広島市教育委員会、広島エフエム放送、尾道エフエム放送
[協力] 白石コンテンポラリーアート
[協賛] ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜
概要
赤瀬川原平(1937-2014)は、前衛美術家、漫画家・イラストレーター、小説家・エッセイスト、写真家といった複数の顔を持つ芸術家です。
前衛美術家としてその経歴をスタートした赤瀬川は、1960年、篠原有司男、吉村益信、荒川修作らとともに「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」の結成に参加。1963年には中西夏之、高松次郎と「ハイレッド・センター」の活動を開始し、「反芸術」を代表する作家となりました。またこのころ制作した一連の《模型千円札》が「通貨及証券模造取締法」違反に問われ、1965年より「千円札裁判」を闘うことになります。その結果、彼の名は現代美術界の外にも広まって行きました。同裁判の控訴審が終了した1968年頃からは、漫画・イラストの領域に活動の場を移し、『櫻画報』の成功によって一躍パロディ漫画の旗手となります。さらに70年代末より文学の世界にも本格的に足を踏み入れ、1981年には芥川賞を受賞しました。80年代以降は、「超芸術トマソン」「路上観察学会」「ライカ同盟」の活動を通して、街中で発見した奇妙な物件を写真に記録・発表し続けました。また1999年、エッセイ『老人力』がブームを巻き起こしたことは、記憶に新しいところです。
このように赤瀬川は、とてもひとことでは言い表せないほど多彩な活動を展開してきました。一方で、様々な分野を大胆に横断しながらも、60年代から近作まで、その制作への姿勢は一貫しています。彼は何かを表現したり、一から創造したりすることよりも、卓越した観察眼と思考力を駆使して、平凡な事物や常識をほんの少しズラし、転倒させることを好みます。そうすることで見慣れた日常を、ユーモアに満ちた新鮮な作品へと変えてしまいます。60年代の《模型千円札》《宇宙の缶詰》にしろ、《トマソン》『老人力』にしろ、この独特のズラしと転倒の方法論から生まれました。
赤瀬川原平は、その独創的な作品によって、日本の現代美術史のなかで揺るぎない地位を築く一方、いまなお若い作家たちに刺激を与え続けています。本展は、500点を超える赤瀬川の多彩な作品・資料を通して、50年におよぶ氏の活動を一望します。20年前に名古屋市美術館で開かれた「赤瀬川原平の冒険―脳内リゾート開発大作戦」を除けば、これまでその活動が本格的に回顧される機会はありませんでした。今回、60年代の前衛美術はもちろんのこと、70年代の漫画・イラストレーション、80年代のトマソン、路上観察学会の仕事にも大きなスペースを割き、美術分野を中心に、この作家の幅広い活動を展観します。さらに土方巽、唐十郎、足立正生、小野洋子、瀧口修造、林静一、つげ義春、永山則夫、中平卓馬、鈴木志郎康らとの交友を示す作品資料も展示することで、当時のより広い文化状況の一端もお見せ出来ればと思います。
イベント情報
松田哲夫+山下裕二 トークショー
「赤瀬川原平とは何者か」
3月22日[日] 14:00―16:00 (13:30開場)
当館地下1階ミュージアムスタジオ / 120名 (要展覧会チケット・半券可)
※当日10:00より受付にて整理券を配布いたします。
学生時代に赤瀬川原平と出会い、共通の関心に基づいた数々の活動を展開した松田哲夫氏、そして赤瀬川とともに「日本美術応援団」を結成し、90年代以降日本各地をともに取材し数々の対談を行った山下裕二氏。赤瀬川原平とともに活動を展開した両氏が、その活動について、そして親交を通じて垣間見た人物像について語り合い、赤瀬川原平という多才な表現者の全貌に迫ります。


映画上映「利休」
3月28日[土]
14:00― (13:30開場、上映時間 135分)
当館地下1階ミュージアムスタジオ
100名 (申込不要、要展覧会チケット・半券可)
赤瀬川原平が脚本を手がけた、千利休を題材とした映画作品「利休」(1989年)は、監督を勅使河原宏がつとめ、音楽は武満徹が担当するなど、前衛芸術家による演出に加え、豪華な出演陣やセットなど、見どころの多い作品です。赤瀬川が自身の表現と利休の美学に共通点を見出す契機となった本作を特別上映します。

ギャラリートーク
3月21日[土・祝]、4月18日[土]
いずれも14:00~15:00 申込不要、要展覧会チケット
本展担当学芸員が作品解説を行います。
ホームページ
http://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/akasegawa/
会場住所
〒732-0815
広島県広島市南区比治山公園1-1
交通案内
◎広島駅から
[路面電車] 5番「広島港」行き ▶ 「比治山下」下車、約500m

[バス]
①広島バス (26-1番系統) 「旭町」行き
②広島バス (31番系統)「県病院」行き
③広電バス (5番系統) 「大学病院」行き
▶ 「段原中央」下車、動く歩道 比治山スカイウォーク経由で 約700m

[タクシー] 約10分

◎紙屋町から
[バス] 紙屋町(県庁前)バス停
「大学病院」行き(比治山トンネル経由) 広島バス(23-1番系統)
▶ 「段原中央」下車、動く歩道 比治山スカイウォーク経由で 約550m

◎八丁堀から
[バス] 八丁堀 (ヤマダ電機前)バス停
「大学病院」行き(比治山トンネル経由) 広島バス(23-1番系統)
▶ 「段原中央」下車、動く歩道 比治山スカイウォーク経由で 約550m

◎市内循環バス ひろしま めいぷる~ぷ
▶ 「現代美術館前」下車、約100m
ホームページ
https://www.hiroshima-moca.jp/
広島県広島市南区比治山公園1-1
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