子どもたちに大人気の“きかんしゃトーマス”の誕生は、今から70年前、1945年に出版されたイギリスの絵本にまでさかのぼります。『The Railway Series』、日本では『汽車のえほん』という名前で親しまれました。原作者は牧師のウィルバート・オードリー。鉄道好きだったウィルバートが、病気で寝込んだ幼い息子のために作って聞かせたお話がもとになりました。
1980年代には、模型を使った実写版テレビ番組が始まり、世界185の国と地域、30カ国語で放映、日本でも1990年から放映されています。近年はCGを使ったアニメーションが制作され、長編映画も毎年公開されるなど、その人気は衰えることを知らず、世界中で愛されるキャラクターとなっています。
本展覧会では“きかんしゃトーマス”の世界を『汽車のえほん』シリーズの、3組4人の画家、レジナルド・ダルビー、ジョン・T・ケニー、ガンバー&ピーター・エドワーズの絵本原画を中心に、原作者オードリー牧師の貴重な直筆資料やテレビシリーズで使用された模型などを展示し、“きかんしゃトーマスとなかまたち”の世界を親子そろってお楽しみいただきます。