『窓ぎわのトットちゃん』は、トットちゃんが小学校1年生で学校を退学になるところから始まる、黒柳徹子(当館館長)の自伝的物語です。新しい学校・トモエ学園は、電車を教室に使ったり、授業はそれぞれが好きな科目から勉強したりと、なにもかもがユニークな学校でした。男の子も女の子も、障害のある子も、「みんな一緒だよ」といい続けた校長先生のもと、トットちゃんや友だちは情操豊かにたくましく育っていきました。
戦後最高のベストセラー(累計796万部)となったこの『窓ぎわのトットちゃん』が、絵本になりました。本展では、絵本に収録されたちひろの作品を、戦争の時代にあっても夢を失わずにたくましく生きたトットちゃんたちのエピソードとともに展示します。終戦70年の今年、ちひろと黒柳徹子に共通する子どものしあわせと平和への願いを、トットちゃんの物語を通して見つめなおします。