MOA美術館では、日本美術の伝統を継承しながら鋭敏な感覚で時代性を捉えた作品を創り出し、海外に発信する二人の作家の展覧会を開催します。
平松礼二は、印象派の画家クロード・モネに触発されながら日本画の伝統美を意識した鮮やかな装飾的世界を切り開き、独自の画風を確立しました。近年は、国内はもとより、ジヴェルニー、ベルリンなどの海外で展覧会を開催し高い評価を得ています。
森口邦彦は、友禅に受け継がれた高度な技法と幾何学文様を用いた現代的なデザインを融合させた友禅を創造し、2007年重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けました。海外では、ローザンヌ、コペンハーゲン、オックスフォードで展覧会を開催するほか多くの海外展にも出品し、フランス政府よりレジョン・ドヌール芸術文芸シュヴァリエ章を受章しています。
本展では、世界から高く評価される現代日本アーティスト二人の作品をご紹介致します。