1614(慶長19)年、仙台藩主・伊達政宗の命を受け、家臣・支倉常長率いる慶長使節団がメキシコはゲレロ州アカプルコ市に上陸しました。これをきかっけに現在、仙台市とアカプルコ市は姉妹都市提携を結んでいます。そして、その訪問から2014年で400年という節目の年を迎えるに際し、メキシコとの文化的相互理解を促進する目的で企画されたのが、『MEXIKOKESHI~メキシコ×こけし=メキシこけし~』展です。
こけしは東北発祥の文化で、『メキシこけし』とは、「メキシコ」の様々な先住民族に絵付けしてもらった「こけし」のこと。2011年3月に起きた東日本大震災からの1日でも早い復興を願い、その年の冬、本展主催者でメキシコ政府観光局職員でもあるCHIDO PROJECT 志田朝美氏により『メキシこけし』プロジェクトは始動しました。宮城県のこけし工人の方々に挽いて頂いた木地を、メキシコの多様な先住民族が普段手掛けている手工芸品づくりの技法を活かして絵付けする―そうすることで、こけし作りを続ける工人の方々とメキシコの先住民族の双方の支援に繋がればとの願いも込められています。