タイトル等
おめでたい美術
会場
大和文華館
会期
2015-01-06~2015-02-15
休催日
毎週月曜日
(ただし、1月12日<祝>は開館し、翌13日<火>が休館)
開催時間
午前10時~午後5時
入館は午後4時まで
観覧料
一般 620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※身障者手帳等ご提示により本人と同伴者1名2割引
概要
2015年の干支 (えと) は未 (ひつじ) です。「羊」は中国語では「陽」と同じ発音であることから、新春の賀詞「三陽開泰」に三頭の「羊」をモチーフにしたり、後漢時代の鏡には「吉祥」の「祥」を「羊」で表す銘文が遺されるなど、古代からおめでたい意味を持っていたことが知られます。同様に「魚」も「余」と音が通じることから、豊かさを象徴するモチーフとして表されます。
子孫繁栄・長寿・富貴をはじめ、人々は様々な願いをモチーフに込め、造形化してきました。羊や魚のほか、鳳凰、龍に代表される伝説上の生き物や、松竹梅、鶴亀といった馴染みの深いものまで、絵画の画題や工芸品の文様に見ることができます。それらは単独で用いられたり、複数組み合わせられることで重層的な意味の広がりが意図されることもあります。また、「願い」は「祈り」に通じます。泥池の中から美しい花を咲かせる「蓮」は、仏教美術の重要なモチーフですが、男女の愛情、結婚、豊かさのシンボルとしての吉祥的な意味合いも付与されています。モチーフに込められた意味は、時代や地域を越えた広がりを持ち、東洋美術を豊かに彩ります。
本展観では館蔵の絵画・工芸品の中から、縁起の良いモチーフが表現された、おめでたい美術作品を展示します。おめでたい年の初めに、幸せへの願いが生み出した美術の豊かな世界をお楽しみ下さい。 (担当 古川攝一)
イベント情報
列品解説 毎週土曜日 午後2時から (当館学芸部による)

特別講演 2月1日(日) 午後2時から講堂にて
「めでたさに寄り添う縁起でもない美術―東洋のあの世の絵画―」
愛知教育大学教授 鷹巣 純氏

日曜美術講座 1月25日(日) 午後2時から講堂にて
「館蔵『六道 (ろくどう) 図』と『釈迦牟尼仏変現大力明王 (しゃかむにぶつへんげんだいりきみょうおう) 図』―マニ教と仏教における供養の造形―」
当館学芸員 古川攝一
会場住所
〒631-0034
奈良県奈良市学園南1-11-6
交通案内
近鉄奈良線 学園前駅下車、南出口より徒歩7分、無料駐車場あり
ホームページ
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
奈良県奈良市学園南1-11-6
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索