京都工芸繊維大学美術工芸資料館は、大阪新美術館建設準備室との共同主催で「サントリーポスターコレクションに見るベルエポックのポスター」展を開催します。19世紀末から第1次世界大戦勃発までの期間は、1900年のパリ万博を一つの頂点としたパリの都市文化が花開いた時期で、良き時代/美しき時代としてベルエポックと呼ばれています。このベルエポックは、ポスターデザインが一気に開花した時代でもありました。近代ポスターの父と言われるジュール・シェレから、トゥールーズ=ロートレック、スタンラン、グラッセ、カッピエッロ、そしてミュシャ、コクトーまで、優れたグラフィックデザインの数々がパリの街頭を飾りました。
本展覧会は、大阪新美術館建設準備室に寄託されているサントリーポスターコレクションの中から、ベルエポックのポスターを選りすぐり、京都工芸繊維大学美術工芸資料館のポスターコレクションと合わせて約80点を紹介するものです。街に溢れる商品広告、自転車や鉄道旅行などのレジャー、ムーラン・ルージュを始めとした歓楽の都としての「夜のパリ」、そして同時代のドイツやオーストリアの芸術的ムードまで、華やかなポスターデザインを楽しみながら、当時の都市生活の雰囲気に触れてください。