岡山県西部を流れる高梁川は県下で最大の流域面積を誇る一級河川です。高梁川流域全般の文化向上に寄与する事業を行うことを目的に創設された高梁川流域連盟が、今年60周年を迎えました。これを記念して本展では、洋画家の満谷国四郎、児島虎次郎、文化勲章を受章した日本画家の小野竹喬、池田遙邨、彫刻家の平櫛田中、人間国宝に認定された木工芸家の大野昭和斎ら、近代以降に活躍した流域にゆかりのある作家の作品を紹介します。また、地域の自然や歴史に注目して、高梁川流域の風景を描いた作品、地域から輩出された偉人の肖像画、現在では廃窯となった窯の焼物を特集展示します。
本展の開催が、川の恵みを共有しながらつながりを深めてきた地域の自然と人々が作り出した豊かな文化の継承とともに、新たな文化の創造をうながすきっかけとなれば幸いです。