タイトル等
収蔵品展
そこに在るということ
―歴史・美術にみる存在の印―
仮託する・典型化する・写し取る・痕を残す・痕を消す
会場
岡崎市美術博物館
会期
2014-12-02~2015-01-18
休催日
月曜日 (ただし1月12日[月・祝]は開館、翌13日[火]は休館。12月28日[日]~1月3日[土]は休館。)
開催時間
午前10時~午後5時
入場は午後4時30分まで
観覧料
一般 300円、小中学生 150円
●市内小中学生は無料 ●各種障がい者手帳の交付を受けている方及びその介助者は無料
概要
そもそもあらゆる造形活動は、見えないものに形を与え、それらを残すためにあったのだと言えるでしょう。ルネサンス時代の理論家アルベルティが、「或る人々は、絵画というものは人々に礼拝された神々を表したものだと考えている。確かに絵画は死すべきものである人間にとっては、最も大きな賜物であった。つまり、われわれと神々とを結びつけ、またわれわれの魂を宗教心で満たしてくれるあの敬虔な気持を保つのに、絵画が大いに役立っているのである。」と述べたように、私たち人間は、洋の東西を問わず、本来、姿形をもたない神や仏を、象徴的な事物に置き換えたり、動植物の姿に仮託したり、あるいは具体的な「人形(ひとがた)」に表すことによって、祈りを捧げてきました。また同じく中世・ルネサンス以来、数多く描かれてきた肖像画も―いまでは写真がその役割を担っているとも言えますが―、すでに死んでしまった人間に、また死すべき運命にある人間に、半永久的なる命を与えるためにあるのだとも言えるでしょう。それらのうちには、一つの「型」として、長く受け継がれているものもあれば、写実に基づく「近似性」によって、形見のように受け継がれているものもあります。
一方、自画像はどうでしょうか。水面に写る自己を見つめるナルキッソス。その美しい姿に我と知らずに恋をしたナルキッソスは、やがて憔悴して死を迎える。この有名なナルキッソスの神話は、私たちが、鏡―いまでは、写真や映像―を介してしか己の姿形を知り得ず、自己のイメージは、他者の眼を通して、事後的にしか獲得できないことを示しています。それゆえ、多くの芸術家によって描かれてきた自画像は、「芸術家」としての自己を見定め、そのアイデンティティを確保しようとした彼/彼女らの試みの証とみることができるでしょう。そして、近年では、そのような近代的自我への疑いも込めて、敢えて、作品の中から自己の痕跡を消し去ろうとする作家たちの活動を認めることもできます。
本展では、岡崎市収蔵資料を基に、古く縄文時代の土偶にはじまり、東西の神々の造形、また、名もなき人々が残した存在の痕跡に加え、多くの作家たちが試みた肖像画や自画像まで幅広く取り上げ、「在る」ということ、在るという印について、探りたいと思います。
イベント情報
展示説明会
日時:12月21日(日)・1月11日(日) いずれも午後2時~
担当:当館学芸員
会場:当館1階展示室
参加無料 *ただし当日の観覧チケットが必要です
会場住所
〒444-0002
愛知県岡崎市高隆寺町峠1 岡崎中央総合公園内
交通案内
飛行機

中部国際空港(セントレア)から
空港バスにて名鉄「東岡崎駅」まで約70分
または、
名鉄電車(特急)にて名鉄「東岡崎駅」まで約70分(神宮前駅にてのりかえ)

「東岡崎駅」からはバス・タクシーでの行き方をご覧ください。


電車・バス

名鉄「東岡崎駅」から

名鉄「東岡崎駅」北口バスのりば2番より【中央総合公園行】に乗車、【美術博物館】下車(370円)、徒歩3分。
(補足) 土曜日・日曜日・祝日は1番のりば「おかざきエクスプレス(岡崎拠点快速バス)」もご利用できます。(370円)

JR「岡崎駅」から

JR「岡崎駅」バスのりば2番または1番【おかざきエクスプレス】に乗車、【東岡崎駅】下車(230円)、のりかえ。名鉄「東岡崎駅」北口バスのりば2番より【中央総合公園行】に乗車、【美術博物館】下車(370円)、徒歩3分。
(補足)土曜日・日曜日・祝日は「おかざきエクスプレス(岡崎拠点快速バス)」にて直行。JR「岡崎駅」バスのりば1番【おかざきエクスプレス】に乗車、【美術博物館】下車(530円)、徒歩3分。


タクシー

名鉄「東岡崎駅」から15分
JR「岡崎駅」から25分


お車

東名高速道路・国道1号線から
東名・岡崎インターを出て豊橋方面へ向かいます。
国道1号線を直進し、1つ目の信号「大平町新寺」交差点を左折、直進します。
モニュメントのある「市民病院東」交差点を右折。岡崎中央総合公園に入ります。
公園内からは看板が出ています。
ホームページ
https://www.city.okazaki.lg.jp/museum/index.html
愛知県岡崎市高隆寺町峠1 岡崎中央総合公園内
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