タイトル等
「人間になるための内転、外転」
秋山由希 / 糸川ゆりえ / 宇吹 新 / 片桐佐知子
会場
児玉画廊 | 東京
会期
2014-11-15~2014-12-20
休催日
日・月・祝
開催時間
11時~19時
協賛・協力等
Presented by Model Room
概要
児玉画廊|東京では11月15日(土)より 12月20日(土)まで、モデルルームの企画、キュレーションによる展覧会「人間になるための内転、外転」を下記の通り開催する運びとなりました。モデルルームは若手アーティストを紹介するアートスペースとして2013年8月に東京都青梅市にオープン、元々事務所と喫茶店が入居するビルに民家が建て増しされたというユニークな建造物をリノベートし、迷路のように入り組んだ6つの展示空間を活かした個性的な企画展を開催しています。スペース・企画の独自性に加え、コマーシャルギャラリーや美術館、既存のオルタナティブスペース等とも異なる視点で若いアーティストと共に未開地へ切り進もうとする先取的な姿勢には、児玉画廊の理念と通ずる点もあり、今回の展覧会共催となりました。普段は青梅市という都心から離れたロケーションから砲撃手のようにアートシーンの中核へ向けて個性溢れる企画展を放っているモデルルームですが、今回はシーンの内側に砲台を据えて、その衝撃を間近に見せてくれる事でしょう。以下はモデルルーム・ディレクター秋葉大介による本展覧会に関するステートメントとなります。

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おそらく多くの企画者と同様に、私もある一つの問題を抱えて展覧会を企画しています。それは、それぞれ多様な個性を持った作家と、展覧会という枠組みに求められるある種の統一感、この相反する二つをいかに接続させるか、という問題です。
誤解を恐れずに言い切れば、一般的にグループ展は、企画者が提示した思想に従って作品や作家を記号的に配置している。きれいに統制された作品群と作家達。それは鑑賞の補助線として親切な反面、作品や作家またはその解釈をある一側面で拘束する危険なことではないかと、作家にとっても鑑賞者にとっても良くない関係でないかと思うのです。そんなことをせずとも、作品はおのれですべてを語っている。だから作品も作家も拘束せずそれぞれで自律させながら、いかに展覧会としての枠組みを成立させるかということを私は考え、実践しています。
今回参加する4人、秋山由希、糸川ゆりえ、宇吹新、片桐佐知子は、私の知りうる今最も刺激的な若手作家で、メディアもコンセプトもそれぞれ全く異なります。
そしてタイトルにある、内転とは生体が刺激から遠ざかって、おのれの中心の方へと引きこもること、逆に外転とは生体が刺激の方へ向かい、世界によって引き寄せられることを意味します。(※1)
本展では展覧会場に、作品とは別に設ける「ある仕掛け」によってこの内転、外転を促すような試みを行います。自己を認識しながら、自己の外部にある作品を見つめる。あるいは世界の内に存在している自己を外部から見つめながら、作品を内省する。この作用によって、荒々しく乱立した4人の作品を強引に一つに縛り上げるのではなく、作品と鑑賞者、または作品と作品を緩やかに繋げて、展覧会の別のあり方を提示できればと思います。
「ある仕掛け」は、展覧会場でのお楽しみということで。ぜひご覧ください。
(※1: メルロ=ポンティ「知覚の現象学」より)
モデルルーム 秋葉大介
イベント情報
オープニング:11月15日(土) 18時より
ホームページ
http://www.kodamagallery.com/modelroom201411/
会場住所
〒108-0072
東京都港区白金3-1-15
交通案内
地下鉄白金高輪駅③出口より徒歩10分 広尾駅①出口より徒歩15分
光林寺バス停より徒歩2分
ホームページ
http://www.kodamagallery.com/
東京都港区白金3-1-15
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