タイトル等
金沙個展
『―Salute to Masters―』
会場
東京画廊+BTAP
会期
2014-10-18~2014-11-22
休催日
日、月、祝
開催時間
11:00~19:00
(火―金) 11:00-19:00 (土) 11:00-17:00
概要
この度、東京画廊+BTAPでは金沙個展『Salute to Masters』を開催致します。日本で初めての個展となる本展では、中国画、版画、立体作品計15点を展示致します。

金沙は1968年中国北京市生まれ。1992年に北京の中央美術学院の中国画専攻を卒業後、「密画」とも呼ばれ、精巧な描写が特徴的な「工筆画」を中心に制作しています。1998年からは中国とオーストラリアの二カ国を拠点とし、キュレーターとして展覧会を企画する等、幅広い活動を展開しています。

金沙は大学在学中より、中国古典美術とともに西洋ルネサンス期の美術にも強く惹かれ、その影響下で制作を続けてきました。今回展示するシリーズ<Salute to Masters>は、ルネサンスの巨匠を直接参照して作られた作品群です。金沙は西洋由来の遠近法や陰影表現(キアロスクーロ)と、工筆画の伝統的な描画法を融合させた特異な技法を用いて、現代に固有な観念的問題を描き出しています。

金沙は模写する対象として人物画を選びながら、敢えてその画面から人物を抹消してしまいます。画面には衣服や装身具が空中に残されており、人間が消え去ったあとに残る不安な空隙の向こうには、緻密に描き込まれた風景が広がります。人物のあった場所には、あたかも見る者に謎をかけるように、りんごやパイプなどの寓意的な物体が宙づりになって置かれています。

人間の復権を果たしたとされるルネサンスの芸術から、人間の姿を消し去ることで、金沙は静かに、しかし鋭く、近代文明の条件を問いかけます。経済活動が進展し、爛熟した文化を誇る一方で、物質的豊かさと裏腹の倫理的退廃を抱えていたルネサンスの時代に、現代中国が重ねられている、と考えることもできるでしょう。

初日の10月18日(土)16時より、来日中のアーティストを囲んでのオープニング・レセプションを開催致します。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
イベント情報
オープニング・レセプション
2014年10月18日(土) | 16:00-18:00
東京画廊+BTAPにて
ホームページ
http://www.tokyo-gallery.com/exhibitions/intokyo/-salute-to-masters.html
会場住所
〒104-0061
東京都中央区銀座8-10-5 第4秀和ビル7階
ホームページ
https://www.tokyo-gallery.com
東京都中央区銀座8-10-5 第4秀和ビル7階
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索