鳥取県倉吉市出身の重要無形文化財「木工芸」保持者 大坂弘道氏の故郷での初となる展覧会を開催します。
大坂弘道氏は、県立倉吉東高等学校卒業後、上京、東京学芸大学美術科で学びます。卒業後、中学校の美術教諭を勤めながら木工芸の研究を進めました。そして1980年、宮内庁から正倉院宝物の模造を委嘱され、「紫檀木画箱」の模造に取り組み、1986年完成させました。この正倉院宝物模造の過程で発見した錫嵌荘等の技法が、以後の大坂氏の創作に活かされています。
今展では、日本伝統工芸展受賞作品から近作までの70点を展示します。この機会に、大坂弘道氏が創り出す精緻で華やかな木工芸の世界をお楽しみください。