タイトル等
ヂョン・ヨンドゥ 地上の道のように
会場
水戸芸術館現代美術ギャラリー
会期
2014-11-08~2015-02-01
休催日
月曜日 ※年末年始2014年12月27日(土)~2015年1月3日(土)
ただし11月24日(月・振)、1月12日(月・祝)は開館、11月25日、1月13日(火)休館
開催時間
9時30分~18時
入場時間は17時30分まで
観覧料
一般 800円、前売・団体(20名以上) 600円
中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
※一年間有効フリーパス→「ハイティーンパス H.T.P.」 1,000円 / 対象 15歳以上20歳未満 「おとなのパス」 2,500円 / 対象 20歳以上
主催者
公益財団法人水戸市芸術振興財団
協賛・協力等
助成:コリア・ファウンデーション、芸術文化振興基金、吉野石膏美術振興財団
協力:アサヒビール株式会社、茨城交通株式会社、茨城オート株式会社、株式会社共和、ソウル大学音響リサーチグループ、有限会社東海スチール、株式会社リサイクルパーク
企画:高橋瑞木 (水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)
概要
韓国を代表する現代美術作家、ヂョン・ヨンドゥによる大規模な個展です。1969年生まれのヂョンは、2007年には韓国の国立現代美術館が主催する賞「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に史上最年少で選ばれ、2008年にはニューヨーク近代美術館で個展が開催されるなど、国際的に高い評価を得ている現代美術作家です。
ヂョンは写真や映像を媒介に、被写体とコミュニケーションを重ねながら作品を制作しています。子供から老人まで、一般人を被写体にしたり、彼らの記憶や未来の夢、幻想をモチーフに制作された作品は、ひとびとの夢や希望を描きだすと同時に、それらを達成することが難しい現実世界の姿も逆説的にあぶり出します。
キャリアの初期に、ヂョンは日本で出会った人々や風景を題材に作品を制作しています。その中のひとつである写真作品<奥様は魔女>(2001-)は、ヂョンが各国で出会った人々に未来の夢やファンタジーについてインタビューをおこない、それらのイメージを写真で視覚化した作品です。このシリーズの中に登場するモデルのひとりは、当時水戸の高校に通っていた男子学生でした。この水戸の男子学生をモデルとした作品は2002年に制作されています。それから12年後に開催される本展をきっかけに、ヂョンは久しぶりに水戸の人々と関わりながら新作を制作しています。
本展では、さまざまな国からの移民が地域ごとに暮らす街の特性を活かして制作された映像作品<Six Points>(2010)、見慣れた街の風景を映画の中のような異世界に変化させる映像のトリックを応用した<日常の楽園>(2010)、鑑賞者が映画の中の登場人物になった気分を味わうことができる体験型映像作品<ドライブ・イン・シアター>(2013)といった作品を通してヂョンの活動を紹介します。これらの作品に加え、ヂョンが水戸で出会った盲目のマッサージ師、白鳥建二が撮影している写真をもとにした映像作品、韓国を代表するマジシャン、イ・ウンギョルやジャズピアニストの小曽根真とコラボレーションした、水戸の街角を舞台に色々なハプニングがまきおこる映像作品、新世代ゴーグル型3Dデバイスで鑑賞する体験型の新作が展示されます。
ヂョンは夢や理想と現実、過去と未来のように相反する要素を写真や映像の中で統合する一方、写真や映像といった媒体が、肉眼では見逃してしまう現実を浮き彫りにする機能を持っていることに注目しています。また、一般人を映像や写真の登場人物とすることで、映像や写真で表わされるフィクションの世界が、実は私たちの日常生活の延長線上にあることを示唆します。そしてスペクタクルなイメージや、写真や映像の虚構性が人々の注意力や心の動きにどのように作用しているのか、考察を促します。中国の文学者、魯迅による短編小説「故郷」の一節から展覧会のタイトルを引用した本展は、新しい視覚体験やウィットにとんだ映像作品を通して記憶と忘却、希望の意味を問いかけます。
イベント情報
【関連企画】 ※すべて予約不要、料金は展覧会入場料に含まれます。

■展覧会開催記念講演「ファンタジーとリアリティのあいだ―危機の時代の想像力」
本展の開催を記念して、作家の徐京植 (ソ・キョンシク) 氏に芸術が過去の記憶と記述に果たす意味についてお話ししていただきます。
講師:徐京植 (ソ・キョンシク) (作家)
日時:2014年11月8日(土) 14:00~15:30 (開場13:30)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー内ワークショップ室
定員:先着80名

■キュレータートーク
本展企画学芸員が展覧会について話します。
日時:2014年11月15日(土) 14:00~15:00
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー

■シンポジウム「今、私たちの隣に誰がいるのか?」
日韓のキュレーター、批評家が、両国のアートシーンや芸術表現における問題点について意見交換と議論を行い、今後の協働の可能性を探ります。
出演者:飯田志保子 (キュレーター)、窪田研二 (キュレーター)、シュウ・ジンソク (Alternative Space LOOP ディレクター)、シン・ボスル (トータルアートミュージアムチーフキュレーター)、相馬千秋 (アートプロデューサー)、高橋瑞木 (水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)、チェ・キョンファ (東京都現代美術館学芸員)、チェ・ビナ (Casco ディレクター)、
ぺ・ミンジュ (Coreana Museum of Art space *C チーフキュレーター)
日時:2015年1月18日(日) 14:00~17:00 (開場13:30)
会場:水戸芸術館会議場
定員:先着60名(同時通訳付き)

【展覧会関連教育プログラム】*料金はすべて展覧会入場料に含まれます。

■ウィークエンド・ギャラリートーク
市民ボランティアCACギャラリートーカーとともに展覧会を鑑賞します。
日時:2014年11月22日(土)~2015年2月1日(日) 毎週土・日曜日 各日14:30~ (約40分)
※ただし2014年11月29日(土)、2015年1月4日(日)、1月18日(日)は除く。

■赤ちゃんと一緒に美術館散歩
係員が付き添い、解説付きでお子さんと一緒の鑑賞をサポートします。
日時:2014年11月26日(水)、11月28日(金) 各日9:30~10:30 / 11:00~12:00
定員:各回5組 (先着順・要電話申込)
対象:未就学児とその保護者
申込み:水戸芸術館現代美術センター Tel.029-227-8120
協力:NPO法人 子育て応援・ペンギンくらぶ

■視覚に障害がある人との鑑賞ツアー「セッション!」
全盲の白鳥建二さんがナビゲーターをつとめるツアーです。見える人と見えない人とが「対話」を通して、作品の輪郭を探ります。今回の ヂョン・ヨンドゥ 地上の道のように では白鳥さんの撮る写真に着想を得た作品が展示されますので、さらに深く「見ること」について考える機会となるでしょう。
日時:2014年11月29日(土) 15:00~17:00
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリ一
定員:20名 (先着順・要電話申込) 対象:一般
申込み:水戸芸術館現代美術センター Tel.029-227-8120
※視覚に障害がある方はお申込みの際にお知らせください。

■プレ・スクールプログラム
水戸市内の幼稚園、保育園の年長クラスを対象にした鑑賞ツアーと造形ワークショップ(予定)を組合わせたプログラムです。鑑賞マナーと美術の楽しみを伝えます。
日程:2014年12月3日(水)~5日(金)、9日(火)~12日(金)の主に午前中
対象:水戸市内の幼稚園・保育園・託児施設等の年長クラス
定員:15園程度 (先着)
申込み:郵送でご案内します。園単位でFAXにてお申込みください。

■先生のための展覧会無料招待週間
小・中・高・特別支援学校に勤務する教職員を対象に、無料で展覧会を鑑賞できる期間を設けます。期間中には学芸員による教育プログラムのガイダンスと対話形式の鑑賞ツアーを行います。
≪展覧会無料招待期間≫ 2014年11月12日(水)~11月23日(日) 9:30~18:00 (入場は17:30まで)
≪教育プログラムガイダンス+対話型鑑賞ツアー≫ 2014年11月23日(日) 14:30~定員:先着10名
※申込み方法等詳細はホームページをご覧ください。(10月下旬~)
ホームページ
http://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=413
会場住所
〒310-0063
茨城県水戸市五軒町1-6-8
交通案内
JR 及び 路線バス
上野駅(※)から 水戸駅まで、常磐線特急『ひたち』『ときわ』及び各駅停車が約30分毎に運行しています。乗車時間は特急で約65~80分、各駅停車で約130分です。

水戸駅からは、バスをご利用になると便利です。「北口バスターミナル4~7番のりば」から乗車し、「泉町1丁目」下車。乗車時間は約10分です。降車後バスの進行方向に進み、すぐの交差点で大通り(国道50号)を渡り、そのまま路地を直進してください。徒歩2分ほどで到着します。

※2015年3月のダイヤ改正により、幾つかの時間帯において常磐線の運行が延長され、品川駅発着(東京駅経由)の便が追加されています。


お車
常磐自動車道 水戸ICより 国道50号線を水戸市街地方面へ 約20分。

水戸ICを下りた道路が国道50号線です。そのまま市街地方面にお進みください。
しばらく進みますと、バイパスと本道と分かれていますが、そのまま下の道路(本道)をお進みください。道なりに15分ほどで水戸の市街地に入ります。
市街地の中の交差点、「南町3丁目」で左折をしてください。(左手にみずほ銀行がございます。) そこから「2つ目の信号」でまた左折をしてください。
そこから信号ひとつ過ぎたところで芸術館の地下駐車場のマークが見えてまいります。


高速バス
東京駅 八重洲南口バスターミナルのりばから 「常磐高速バス(赤塚又は茨大ルート) 水戸駅行き」で約100分、泉町1丁目下車、徒歩2分。
ホームページ
https://www.arttowermito.or.jp/
茨城県水戸市五軒町1-6-8
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索