本年はロベール・ドアノー没後20年にあたります。
1912年、パリ郊外のジョンティイに生まれたドアノーは、石版画を学んだ後、18歳頃より本格的に写真の世界に入り、雑誌『ヴォーグ』や『ライフ』のカメラマンや、短編映画の制作など多方面で活躍し、生涯、パリに生きる人々を撮影し続けました。雑踏の中を自由に歩き廻りとらえた数々の情景は、ドアノーの持つ洗練されたエスプリとユーモアで鮮明に写しだされています。彼の代表作である「市役所前のキス」をはじめ、その写真は今なお世界中の人々を魅了し、世界各国で展覧会が開催され、近年ますますその評価は高まっています。
本展は、ドアノーのサイン入りオリジナルプリント約60点の作品を「子供達」「恋人」「酒場」「街路」「芸術家」の5つのテーマで構成し展覧いたします。この機会に是非ご高覧下さい。