幕末最大の人気絵師、国貞。
知られざる画業の全貌が明らかに
歌川国貞(1786~1864)は浮世絵師随一とも言われる、数万点の作品を残し、国芳や広重をしのいで当時人気No.1を誇った浮世絵師です。その活動時期は22歳で浮世絵界にデビューしてから79歳で亡くなるまで半世紀以上。歌舞伎や吉原、市井の風俗など、まさに「江戸文化の全て」を描き切り、浮世絵界のトップランナーとして走り続けた大御所中の大御所です。
今年は国貞の没後150年の記念の年にあたります。本展は、国貞の膨大な作品の中から名品のみを選りすぐり、その画業の全貌に迫る今までにない回顧展です。同時代を生きた歌川広重や歌川国芳が、既に広く美術ファンの人気を集める中、満を持して幕末の浮世絵師「最後の大物」が登場いたします。