資生堂アートハウスでは、収蔵品の中から「創画会」に関連する作家の作品による展覧会を開催いたします。
「創画会」は、一九四八年に発足した在野の日本画団体で、創設時の名称を「創造美術」といい、現在まで六十六年にわたり活動を続けています。
資生堂が主催した「第三次椿会」のメンバーだった上村松篁と山本丘人は「創造美術」の創設会員であり、各々の作風は異なりながらも、旧弊な日本画壇に反旗を翻し、新しい日本画の創造に生涯を通じて取り組みました。
「第四次椿会」メンバーの滝沢具幸と小嶋悠司は平成の「創画会」を牽引する作家であり、従来の日本画の表現領域を大きく超えた独自の創作をくり広げています。
本展は上村松篁の花鳥画を中心に、風景画や抽象表現を交えながら幅広いモチーフの作品を展覧し、日本画の世界に清新な息吹を吹き込んだ「創画会」の活動の一端をご紹介します。