街中を美術館に変える ― フランス人アーティスト JR
アーティストのJRは、17歳頃から、屋外の建物などに写真を貼る表現を行ないはじめました。その後、世界各地で弾圧や貧困、差別のもとで暮らす人々を撮影した巨大な写真を、現地の人たちと壁に貼る活動を展開しています。2012年には、彼が世界的に行なう「インサイドアウト・プロジェクト」の一環として、ポートレート撮影用のカメラと大型プリンターを装備した専用トラックで東北の被災地を巡回し、人々を撮影して街中に展示する活動を日本でも行ないました。JRの活動は、世界中のストリートを誰もが見られるギャラリーに変えることで、地域の問題が世界に提示され、新たなコミュニケーションが生まれることなのです。
本展覧会では、デヴィッド・リンチとのコラボレーション作品も含む、リトグラフ版画10点を展示いたします。