本展は、日本民藝館の平成大改修の完成を記念して開催されるもので、創立者柳宗悦の優れた審美眼によって蒐集された当館のコレクションの中より東洋(日本・韓国・中国)の工芸美をテーマに企画されたものです。
朝鮮李朝時代の工芸品(陶磁・木漆工・民画)をはじめ沖縄の陶器や染織類、また江戸期の民間仏である木喰仏や街道の土産絵であった大津絵、そして古丹波焼・古伊万里焼・東北地方の被衣や刺子類などの日本近世の諸工芸品、そして古染付と呼ばれている中国明朝末期の焼物などの逸品約400点を展示します。
東洋に流れる美意識の伝統と、民族固有の生活文化の中から生まれた多様な造形美の世界を御覧下さい。