タイトル等
art×criticism
UNKNOWNS
―作品と批評による交流展―
東京造形大学 絵画専攻 近藤昌美セレクト×慶應義塾大学 美学美術史専攻 有志
会場
藍画廊・ギャラリー現
会期
2014-08-18~2014-08-23
開催時間
11:30~19:00
藍画廊 / 11:30~19:00(最終日は18:00まで)
ギャラリー現 / 11:30~19:00(最終日は17:00まで)
概要
この「UNKNOWNS」展は今回で3回目を迎える。今回が2回目までと大きく異なるのは、いっしょに企画してきた慶應義塾大学の近藤幸夫先生がこの2月にお亡くなりになられたことである。2012年の第一回展の前年にご相談したところ、慶應の批評としての参加を快諾してくださり、この「UNKNOWNS」というタイトルも、まだ世の中に知られていないデビュー前のアーティストと評論家をショーケースに並べるという意味で、複数形の“S”をつける形でご提案してくださったものだ。また、それ以上に同世代の作家と評論家の卵を引き合わせることに大きな教育効果があると、本当に前向きに対応していただいてきた。
しかし、今回はその近藤幸夫先生が不在の中での開催になるが、私はそれを悲観していない。この形を残してくださった幸夫先生のご遺志が、私たちの周囲にはっきりと残っているように感じるからだ。また、和田先生という力強いご助力を得たことも大きく、新しい何かが生まれるかもしれないという期待感もあり、こうした小さな試みが学生たちの未来の大きな一歩となることを願っている。
最後にこの企画を実際に支えてくださっている、ギャラリー現の梶山さん、藍画廊の倉品さんには本当に感謝しています。
東京造形大学 絵画専攻教授 近藤 昌美

二人の近藤先生が始めたUNKNOWNS展。幸夫先生亡き後「やりたい」と手を挙げた慶應義塾の学生に対し、「見守り役」として引き受けることにしたのは、私自身、某美術大学で「キュレーターの卵」×「アーティストの卵」の企画経験があり、このような活動は是非支援したいと思ったからである。
アーティストはもちろんだが、美術批評する側も「自分の言説」が世に出ることに対し、責任を持たねばならない。表現の手段は異なるが、美術作品も美術批評も「表現」に変わりはなく、どちらが上でも下でもない。フラットな立場で真剣勝負する場なのだ。ともすれば美術大学ではない慶応義塾の学生は制作現場を知らず、作家の葛藤を知らず、展覧会会場で完成後の作品を見て知った気になってしまう節がある。しかし同時代を生きる、同年代の作家の活動を知るうえで制作プロセスの取材は不可欠であろう。その「生々しい」プロセスを共有することで、言葉遊びではない「リアルな評論」が生まれてくるのだ。そのような機会を与えてくださった近藤昌美先生には大変感謝している。そして今後も若手同士のART×CRITICIZMの活動は続けていくべきだと思う。
まずは今回の展覧会に際し、真剣に挑む皆さんにエールを送りたい。皆さんにとってこれが「はじめの一歩」となるのだ。
慶應義塾大学 非常勤講師 和田菜穂子
イベント情報
Opening party:藍画廊 8月18日(月) 17:00~
会場住所
〒104-0061
東京都中央区銀座 1-10-19 銀座一ビル3F
交通案内
地下鉄京橋駅より徒歩5分、銀座一丁目駅より徒歩3分、銀座駅から徒歩5分
ホームページ
http://g-gen.main.jp/
東京都中央区銀座 1-10-19 銀座一ビル3F
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