「この秋、おいしいアートに舌つづみ?!」
私たちにとって、「食べる」ことは生きていくうえで欠くことのできない行為であると同時に、日々の楽しみのひとつでもあります。美術の歴史をたどると、食にまつわる作品は、数多く残されてきました。西洋では、「最後の晩餐」のような伝統的な主題を描いた宗教画や、野菜や果物などを描いた静物画などにおいて、食にまつわる作品を見ることができます。19世紀以降、静物画がセザンヌによって絵画表現の実験場となると、食の表現はますます多様化していきました。日本においても、食の表現は日本画・油彩画に問わず現れ、現代のアート・シーンにも引き継がれています。西洋の伝統的な表現から日本の現代アートまで、食と美術の関係を紐解きながら、食をめぐる多彩な表現をご紹介する展覧会です。芸術と食欲の秋、目で見て味わうアートをお楽しみください。