タイトル等
特別企画展
富岡鉄斎と近代日本の中国趣味
会場
大和文華館
会期
2014-08-22~2014-10-05
休催日
毎週月曜日
(ただし9月15日<祝>は開館し、翌16日<火>が休館)
開催時間
午前10時~午後5時
入館は午後4時まで
観覧料
一般 620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※身障者手帳等ご提示により本人と同伴者1名2割引
概要
最後の文人画家として知られる富岡鉄斎 (とみおかてっさい) は、89歳で没するまで、京都を中心に精力的に活動し、大胆な構図、躍動する筆墨、鮮やかな色彩によって文人画に近代性をもたらしました。さらに、鉄斎は、明治以降の日本が中国文化にどのような眼差しを向けたのかを語る上で欠かせない人物でもあります。旺盛な知識欲を持ち、大陸からの文物のとりよせや書籍の購入に熱心だった鉄斎は、自身の中に巨大な知のデータベースを作り上げていました。これは伝統的な東洋文人の教養のあり方を継承するものであると同時に、京都における近代中国学の形成に貢献するものでもありました。鉄斎の周りには、子息・謙蔵の仲介を通じて、内藤湖南 (ないとうこなん) や長尾雨山 (ながおうざん) など多くの学者たちが集まりました。また鉄斎は、文芸界の重鎮として、羅振玉 (らしんぎょく) や呉昌碩 (ごしょうせき) など中国の文人たちとの交流においても、存在感を示していました。
本展覧会では、中国文化への知識に裏付けされた鉄斎作品を出陳し、富岡家旧蔵の書画・版本やその周辺の中国書画コレクションを紹介します。今年は鉄斎没後90年にあたります。この機会に、近代日本と中国の文化交流における鉄斎の重要性を再認識し、その作品の新たな魅力を発見していただければ幸いです。
(担当 植松瑞希)
イベント情報
列品解説 毎週土曜日 午後2時から(当館学芸部による)

特別講演 9月28日(日) 午後2時から講堂にて
「富岡鉄斎・謙蔵父子とその交友―京都学派を中心に―」
清荒神清澄寺鉄斎美術館主任学芸員 柏木知子氏

公開研究会 10月5日(日) 午後2時から講堂にて
「富岡鉄斎の中国趣味」
共催:関西中国書画コレクション研究会
京都国立博物館研究員 呉孟晋氏
奈良大学非常勤講師 西尾歩氏
当館学芸員 植松瑞希

日曜美術講座 8月31日(日) 午後2時から講堂にて
「鉄斎のうつした中国書画―模本と粉本―」
当館学芸員 植松瑞希

講座 美術の窓 9月7日(日) 午後2時から講堂にて
「喜多川歌麿の肉筆画」
当館館長 浅野秀剛
会場住所
〒631-0034
奈良県奈良市学園南1-11-6
交通案内
近鉄奈良線 学園前駅下車、南出口より徒歩7分、無料駐車場あり
ホームページ
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
奈良県奈良市学園南1-11-6
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