もっと古文書も見てほしい…そんな思いでつくりました。
皆様は展覧会で、古文書の展示をどのくらいの時間眺めていますか?もしかしたら解説書きを読む時間の方が長い、という方も多いのではないでしょうか。その大きな理由のひとつが、ぐにゃぐにゃと書かれたくずし字が読めないということにあるかもしれません。しかし古文書にはさまざまな形や書き方のルールがあり、たくさんの「情報」が詰まっています。つまりそのルールがわかれば、たとえ文字が読めなくても古文書を楽しむことができるのです。
本展では、古文書の色や形に注目して古文書を展示しています。展示内容の1つでも覚えていただけたら、今後の展覧会でももう少しだけ古文書が面白くなることと思います。
しかし一方で、古文書を読むことで面白さが何倍にも増すことも事実です。また複数の古文書を比べることで、歴史の理解はより深まります。本展ではそうした魅力の一端も紹介していきます。本物を見ることでわかる古文書の魅力をぜひご堪能ください。