子どもをはじめ幅広い世代に愛されつづける「アンパンマン」の生みの親、やなせたかし(1919-2013)。やなせは35歳の時、漫画家としての活動をはじめました。その後、絵本作家、雑誌編集者、詩人などさまざまな分野で創作活動を続け、数多くの作品を世に送り出してきました。また震災後は、被災地向けにアンパンマンのポスターを制作したり、奇跡の一本松をテーマにしたCDを自主制作するなど震災復興にも尽力し続けましたが、昨年10月、94歳で惜しまれながらこの世を去りました。
本展では、「アンパンマン」や「ばいきんまん」のアクリル画の大作をはじめ、絵本『アンパンマンとシャボンダマン』『やさしいライオン』の原画、作詞を担当した「手のひらを太陽に」の墨彩詩画など100点余りを展示し、60年にわたり人々を魅了した、やなせたかしのユーモアに溢れ、心温まる世界を紹介します。