ダイナミックに変化するアジアの最新美術動向を紹介する展覧会。開館15周年を記念し、5回目となる本展では、アジア21カ国・地域から36人・組の美術作家を厳選して紹介します。会期中には、参加作家による多彩な交流プログラム(滞在制作、ワークショップ、トークなど)をおこなうほか、特別部門として「モンゴル画の時代」を開催します。
[特別部門]
モンゴル画の新時代―伝統から現代へ―
New Era of Mongolian Painting ―From Tradition to the Modernity―
「モンゴル画」とは、元々は岩絵具で描く伝統的な絵画形式で、仏教絵画や、20世紀以降は、遊牧民族の生活や祭礼が描かれていました。しかし、1992年の民主化以降、人々は、急速な市場経済化や貧富の格差、政治腐敗などに直面し、若いモンゴル画の作家たちは、そうした社会の状況、都市の人々の日常や内面、政治風刺といった現代的なテーマを、伝統的なモンゴル画の技法やモチーフを応用して描くようになりました。これまでの「モンゴル」のイメージをくつがえす、クールでキュートなモンゴル画の魅力を日本で初めて紹介。