タイトル等
特別企画展
社寺の風景―宮曼荼羅から祭礼図へ―
会場
大和文華館
会期
2014-05-23~2014-06-29
前期:5月23日(金)~6月15日(日)
後期:6月17日(火)~29日(日)
休催日
毎週月曜日
開催時間
午前10時~午後5時
入館は午後4時まで
観覧料
一般 620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※身障者手帳等ご提示により本人と同伴者1名2割引
概要
神社の社頭景観を描いた「宮曼荼羅 (みやまんだら)」は、その場に鎮座する神々を視覚化したもので、礼拝対象として数多くの作例が描かれました。中でも、春日大社 (かすがたいしゃ)、日吉山王社 (ひえさんのうしゃ)、石清水八幡宮社 (いわしみずはちまんぐうしゃ) を描いた宮曼荼羅は現存作例も多く、厚い信仰を集めたことが窺えます。宮曼荼羅に描かれた景観には実景が反映され、当時の人々の景観認識、空間把握の精度の高さには驚かされます。
中世末から近世にかけては、熊野や伊勢、富士、清水寺といった信仰の場へ参詣する人々が増え、参詣の賑わいを描く「参詣曼荼羅」が数多く描かれました。一方、神社で行われる特定の行事を描いた「祭礼図」も制作されました。日吉山王祭礼図、祇園祭礼図、豊国祭礼図など、土佐派や狩野派による近世初期の優品が数多く伝わります。
本展覧会では、このような社寺の風景を描いた作例に注目します。信仰の裾野の広がりと共に、描かれる風景や表現も様々に展開しました。宮曼荼羅から祭礼図への流れをたどると、そこに通底するのは、観者を絵画空間へ誘う聖と俗のあわいの世界です。中世から近世初期にかけて表現された様々な風景を通じ、画中の人々の息吹や賑わいを感じ、絵画世界に入り込んで頂ければ幸いです。(担当 古川攝一)
イベント情報
列品解説 毎週土曜日 午後2時から(当館学芸部による)

特別講演 6月1日(日) 午後2時から講堂にて
「祭りの準備―初期祭礼図について」
東京大学大学院教授 佐藤康宏氏

日曜美術講座 6月8日(日) 午後2時から講堂にて
「聖と俗のあわいの風景―宮曼荼羅から祭礼図へ―」
当館学芸員 古川攝一

講座 美術の窓 6月15日(日) 午後2時から講堂にて
「正面摺筆彩掛物絵について―若冲版画の影響?」
当館館長 浅野秀剛
展示替え情報
会期中展示替を行います。
会場住所
〒631-0034
奈良県奈良市学園南1-11-6
交通案内
近鉄奈良線 学園前駅下車、南出口より徒歩7分、無料駐車場あり
ホームページ
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
奈良県奈良市学園南1-11-6
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