タイトル等
開館15周年記念展
息づく日常 野田哲也
会場
宇城市不知火美術館
会期
2014-04-01~2014-05-25
休催日
4月7日(月)、14日(月)、21日(月)、28日(月)、5月6日(火)、12日(月)、19日(月)
開催時間
10:00~18:00
火曜~金曜 10:00~18:00(入館は17:30まで)
土曜・日曜・祝日 10:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料
大人300円、大高200円、小中無料、団体2割引
主催者
宇城市不知火美術館、宇城市教育委員会
概要
知人から送られてきた荷物を開けたら、大きい梨が出てきた。ソファーに横になり新聞を読んでいたら眠ってしまった。可愛い娘が小学校に入学した記念に。ドイツに旅行したとき、ダルムシュタットの交差点が面白かったので…。日記と題する野田哲也の版画は、このように自身のごく日常的なことを、まるで日々をつづるように作品にしています。その静かに息づき、やわらかく包みこむような画面は、全く個人的なモチーフを、世界中の誰もがやっていることのように思わせるから不思議です。
野田の作品は写真をもとにしています。制作の過程で画面を削ったり、描き加えたりなど複雑な手法を用いながら、木版とシルクスクリーンなどで完成させます。その技法も独創的ですが、現実を普遍的なものに昇華させるその説得力も彼独自のものです。
野田哲也は、1940年に熊本県宇土郡不知火町(現宇城市不知火町)に生まれ、1965年東京芸術大学大学院(油絵専攻)を修了。1978年同大学講師、1981年助教授、1991年に教授となり2007年に退職。その間、制作も精力的に行い、1968年に東京国際版画ビエンナーレで国際大賞を受賞し、一躍国際的にも脚光を浴びます。その後、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ、ノルウェー国際版画ビエンナーレでもグランプリを獲得、世界的な地位を不動のものにしました。
作品も、大英博物館、ニューヨーク近代美術館、ボストン美術館など世界の主要美術館に多数収蔵されており、それだけでも世界的な評価が高いことを示しています。
本展では、本館収蔵作品の中から約50点を展示します。やさしく息づき、しかもどこかに温かさが漂う作品の魅力をご堪能いただければ幸いです。
くしくも、同じ時期にイギリスの大英博物館でも「野田哲也展」が開催され、代表作など本展と同じ作品が出品されます。どうぞ、不知火で大英展を感じてみてはいかがでしょうか。
また、今回は常設コーナーに野田哲也の伯父、野田英夫の作品も展示します。こちらもお楽しみください。
イベント情報
■野田哲也氏によるアーティスト・トーク
・4月5日(土) 14:00~15:30
・当館アトリエにて
・定員/50名

■ギャラリートーク 4月12日(土)、5月10日(土)
いずれも14:00~15:00/話し手:正村タカシ (当館館長)
会場住所
〒869-0552
熊本県宇城市不知火町高良2352
交通案内
JR: 松橋駅下車、徒歩8分。 駅から右、線路沿いを南へ。2つ目の踏切を渡り50m進むと左に国道266号線下の小さいトンネル。それを潜ると美術館。

バス: 松合経由三角行き 宇城市役所不知火支所前下車 (1日9便)

車: 九州自動車道 松橋インターより 天草・三角方面へ4㎞
ホームページ
http://www.city.uki.kumamoto.jp/
熊本県宇城市不知火町高良2352
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