スキー、雪ゾリ、八甲田山? テーマは「雪にまつわる道具」。アーティストと青森の人が一緒に展覧会をつくってみました。
青森市は日本有数の豪雪地として知られ、人々は厳しい冬を過ごすための独自の知恵と工夫を身に付けてきました。また、日本に近代スキーが取り入れられた当初からレジャーだけではなく、生活・仕事道具としてもスキーを活用し、そのような土壌から数多くのスキー選手が輩出してきました。
青森公立大学国際芸術センター青森 (ACAC) では「青森市所蔵作品展をつくる」長期ワークショップとして、美術家の中崎透を監修に迎え1年かけて参加者と共に展覧会の準備を行ってきました。本展では、青森市の所蔵品だけではなく市内外の企業、団体、個人から借り受けた、三浦雄一郎を始めとする青森出身のスキーヤーが使った道具や、八甲田山に縁のある人物の写真・映像、青森の雪の風景を描いた版画や絵画、そして昭和初期から最近のものまで100組以上のスキーなどを展示します。中崎とワークショップ参加者が青森の人、土地、歴史を追いかけてたどり着いた、雪にまつわるもう1つの青森の物語をお楽しみください。