中期展Ⅰ.魚拓と庄内竿
日本最古の間接法による魚拓
この魚拓は、江戸詰めの庄内藩士・氏家直綱が、文久二年八月に下磯の金沢部落の前の大中島で釣った紅鯛(真鯛)です。魚に布や紙を載せて上から墨などで色をつける「間接法」による図で、現存する日本最古の間接法の魚拓と言われています。
中期展Ⅱ. 刀鐔を中心に
庄内鐔
庄内鐔とは地方金工の一つで、素朴で飾り気のない作風が特徴です。庄内鐔の名を全国に知らしめたのが、天下の名工と称される初代 土屋安親。幕末には船田一琴が活躍し、他にも渡辺在哉・安藤宜時・桂野赤文などが知られています。
本展では、庄内金工師による庄内鐔を中心に、江戸期の刀鐔をご紹介します。図柄や造形的な面白さをお楽しみ下さい。