酒田に伝わった松尾芭蕉や常世田長翠ら江戸時代の俳人たちの遺墨や資料を展示
江戸時代前期、滑稽や戯れを旨とし言語遊戯であった俳諧を、文学へと確立したのが俳人松尾芭蕉(一六四四~九四)です。
元禄二年(一六八九)、松尾芭蕉の「奥の細道」旅中での酒田来遊を機に、酒田の俳諧は盛んになります。享和二年(一八〇二)には芭蕉俳諧の理念を掲げた常世田長翠(一七五〇~一八一三)が酒田に移住し、本間家四代目光道の庇護を受けながら、俳諧の指導にあたりました。
本展では、酒田の俳諧に多大な影響を与えた松尾芭蕉や常世田翠をはじめ、芭蕉の門人河合曽良や森川許六、酒田俳壇の中心人物であった伊東不玉、与謝蕪村や小林一茶ら江戸時代の俳人たちの遺墨や資料をご紹介します。
また、酒田市立光丘文庫と酒田市立資料館所蔵の貴重な作品も展示しますので、ぜひご覧ください。