タイトル等
3館連携「松・竹・梅」展
[特別企画展]
竹の美
会場
大和文華館
会期
2014-02-21~2014-03-30
休催日
毎週月曜日
開催時間
午前10時~午後5時
入館は午後4時まで
観覧料
一般 600円 高校・大学生 400円 小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※身障者手帳等ご提示により本人と同伴者1名2割引

3館連携「松・竹・梅」展
入館料特別割引について
【実施期間 2014年2月21日(金)~5月18日(日)】
大和文華館「竹の美」、泉屋博古館「百花のさきがけ 梅の美術」、黒川古文化研究所「松―美と徳の造形―」展、いずれかの展覧会に来場されたお客様は、展覧会チケット半券等と引き換えに、上記の期間中、他の2館に2割引の料金でご入館いただけます。
主催者
公益財団法人 大和文華館
概要
松竹梅の一つとして親しまれている竹は、東アジア地域の気候に適しており、加工が便利で材質も優れているため、古代から中国や日本の生活に欠かせない植物でした。その利用は、建築材や家具、農具、楽器、服飾品、文房具から食用まで広範囲に及んでいます。
人々に愛された竹には、様々な文化史的意味が与えられていきます。例えば、蓬萊山にあって仙人や霊鳥がそこに集ったという伝承、あるいは黄帝の時代に鳳凰がやってきてその実を食べたという故事に見られるように、竹は理想境と結びついた高貴なイメージを持っています。また、寒中でも緑を保ってまっすぐに伸び、節を持つことから、高潔な精神の象徴として、庭園や書斎など士大夫の傍らに置かれて鑑賞されました。さらに、その旺盛な生命力や、「竹」が「祝」と同音同声であることから、吉祥モチーフとして一般に広く普及していきます。
では、美術品上に竹はどのように表現されてきたのでしょうか。この展観では、黒川古文化研究所・泉屋博古館との三館連携「松・竹・梅」展の一環として、聖なる空間に配された竹、花鳥図の中に登場する竹、文人の隠居地として表された竹林図や彼らの描いた墨竹図、さらに竹の意匠が施された陶磁・漆工作品や、竹素材を用いた工芸品など、東洋美術史における竹の美を多角的に紹介します。意味においても造形においても豊穣な、竹の世界をお楽しみください。

3館連携「松・竹・梅」展の開催にあたって
松竹梅は、縁起のよい植物として現在でも広く親しまれています。もともとは、冬の寒さに耐えて緑を保つ、あるいは花を咲かせることから、中国において高潔さの象徴とされ、宋代以降は「歳寒三友」とも称されて、次第に吉祥のイメージが強まっていきました。ただ、そこに表された意味や由来を探っていくと、より多彩な世界があることに気づかされます。
このたび、黒川古文化研究所・大和文華館・泉屋博古館は、各館が松・竹・梅を一つずつ受け持つ連携展を企画しました。相互に借用を行って、日本・中国・朝鮮半島の絵画・鏡・漆器・陶磁器・文房具・刀装具など様々な作品を陳列します。
早春から新緑へ向う季節、奈良・京都・西宮と会場を巡っていただき、それぞれのモチーフの特質をとらえた先人たちの美意識と、その背後に込められた豊かな精神をご堪能ください。
イベント情報
三館連携「松・竹・梅」展公開研究会
3月16日(日) 午後1時30分から講堂にて
13:30~14:00 「歳寒三友図の成立をめぐって」黒川古文化研究所研究員 竹浪遠
14:00~14:30 「竹の聖性について―観音・浄土との関係から―」大和文華館学芸員 瀧朝子
14:40~15:10 「陶磁器にあらわされた梅―日本・中国・ヨーロッパ―」泉屋博古館学芸員 外山潔
15:15~15:45 座談会「松・竹・梅」展の楽しみ方

特別講演 3月23日(日) 午後2時から講堂にて
「竹の音に魅せられた人々―尺八吹きの歴史―」
東北大学大学院教授・尺八奏者 泉武夫氏

日曜美術講座 2月23日(日) 午後2時から講堂にて
「馬遠款『竹燕図』の位置付けについて」
当館学芸員 植松瑞希

講座 美術の窓 3月2日(日) 午後2時から講堂にて
「江漢の錦絵『潮干狩』を読む」
当館館長 浅野秀剛

列品解説 毎週土曜日 午後2時から(当館学芸部による)

華コンサート 3月1日(土) 午後1時・講堂
江口純子 (1st violin)、朴梨恵 (2nd violin)、鶴友見 (viola)、野村友紀 (cello)

3館連携「松・竹・梅」展スタンプラリー
大和文華館・泉屋博古館で連携展をめぐるスタンプラリーシートをお渡しします。「竹の美」(2/21-3/30)、「百花のさきがけ 梅の美術」(3/8-5/6)、「松―美と徳の造形―」(4/19-5/18)各展覧会会場のスタンプを全て集められた方は、シートを泉屋博古館・黒川古文化研究所いずれかの会場受付にお持ちください。引き換えにプレゼントセットをさし上げます。
※景品引き換え期限:5月18日〔日〕まで(各館の会期にご注意ください)
ホームページ
http://www.kintetsu.jp/yamato/exhibition/takenobi.html
会場住所
〒631-0034
奈良県奈良市学園南1-11-6
交通案内
近鉄奈良線 学園前駅下車、南出口より徒歩7分、無料駐車場あり
ホームページ
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
奈良県奈良市学園南1-11-6
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