いま若手の中で最も熱く、幅広い視線を浴びている写真家・梅佳代。
初期から最新作まで、約600点による待望の大規模個展。
なにげない日常のなかに潜むさまざまな光景を独自の視点から切り取ってみせる写真家・梅佳代 (うめかよ)。いま若手のなかで最も熱く、幅広い視線を浴びています。
天性のコミュニケーション能力と絶妙の距離感、そして動物的ともいえる動体視力を武器に、梅佳代は果敢にシャッターを切ります。ありそうでありえない光景、笑いと驚き、そしてほんの少し怖さをはらんだ瞬間まで、梅佳代が見せる世界は、写真界に新風を吹き込むと同時に、幅広い層の人々の支持を集めています。「朝起きたときから夜寝るまで全部がシャッターを押す範囲」という梅佳代の作品には、彼女だけが持つ独特の視点が多様に映し出されています。
本展では、彼女の活動の根幹ともいえるスナップ写真による<シャッターチャンス>シリーズ、そして身近な他者との関係性を軸に展開する<男子><じいちゃんさま>シリーズ、さらに最新写真集『のと』に関連するシリーズなど、初期から最新作までの未発表作品を含むおよそ600点の作品群を大胆に再構成し、梅佳代の魅力を多角的に紹介します。また10年振りの公開となる初期作品<女子中学生>シリーズは、彼女の原点をさぐる手掛かりとなるでしょう。