イタリア南部、青く輝くナポリ湾に臨み、背後にヴェスヴィオ山がそびえる大地に拡がる古代都市ポンペイ。古代ローマ時代、一万数千人が暮らしていたこの町は、豊かな自然の恵みを享受し、農業や通商で栄えましたが、西暦79年のヴェスヴィオ山の噴火により町は火山灰の下に埋没してしまいました。
この展覧会では、18世紀以降現在までのポンペイ遺跡の発掘と研究の成果をもとに、その暮らし・科学技術・芸術・建築などさまざまな分野において高度に発展した文化を、約360点におよぶ貴重な作品資料で紹介します。
《ポンペイ展の決定版》
本展は、イタリアの研究者らで結成されたプロジェクトチームによる国際巡回展(アメリカ、ドイツ、フランスで開催)を再構成したもので、自然環境や文化、技術など多角的な視点で2000年前の暮らしの豊かさを紹介する、ポンペイ展の決定版です。
《質・量ともに最高レベルの展示品》
ポンペイ出土の肖像画のうち最も有名な「パン屋の夫婦」をはじめ重要な展示品が一堂に会します。また大がかりな復元模型やコンピュータグラフィックスを駆使した映像も交え、当時の生活文化をわかりやすく紹介します。
■関連事業
①記念講演会 「世界遺産・ポンペイの魅力」
講師:青柳正規氏(東京大学教授)
日時:6月23日(日) 14:00~(約2時間/13:30開場)
会場:ホール(定員190名/聴講無料)
②ギャラリートーク~当館学芸員による展示解説
7月6日(土)・14日(日) 14:00~ (約40分)
会場:企画展示室
③オープンスタジオ 「ポンペイモザイク工房」
日時:会期中毎週土曜日 10:00~12:00、13:30~17:00
会場:アートスタジオ/無料
※時間内であればどなたでも参加できます
④講演会「古代ローマの食文化」
講師:塚田孝雄氏(和光大学非常勤講師)
日時:6月30日(日)13:00~(約1時間30分/12:30開場)
会場:ホール(定員190名/聴講無料)