石川県立美術館は今年、開館30周年を迎えました。昭和58年11月、それまでの美術館(現在の石川県伝統産業工芸館)から現在地へ移り、作品点数1,313件でのスタートでした。旧館時代から「色絵雉香炉」「古九谷」の美術館として全国にも知られていましたが、古美術から近現代美術まで、工芸から絵画・彫刻などすべての分野にわたる総合的な美術館として今日の姿になりました。そして今年、所蔵作品は3,220件にまで増えています。
当館の作品収蔵は「石川県の芸術的個性を活かした地方色豊かな美術館」という考え方に基づいています。地域文化の集積をめざし、石川ゆかりの美術・工芸作品を中心に収集を行ってきました。
その作品の中から人気投票によって選び出したのがこの「石川県立美術館 名作の森」です。企画展示室は「あなたが選んだ石川県立美術館名品展」ともいうべき内容です。はがきやネットでも多くの方から投票をいただきました。ランキングは展示室でのお楽しみ。ぜひ足を運んでください。
県民の皆さん方の投票を基に、美術館の名宝・名作をえらぶ視点から、美術館学芸員の選抜による作品も併せて展示し、得票数が同じ作品には順位をつけました。