1962年(昭和37年)杉本画伯は、初めて海外にスケッチに出られました。56歳のときです。
この折の旅行は香港からインド、中近東、ヨーロッパ、アラスカを巡る大旅行でした。
このとき以来、昨年まで毎年のように杉本画伯は海外へ行かれるようになりました。中国、韓国、インド、ヨーロッパなど旅行先も様々です。
今回の特別企画「海外スケッチ展」では、そのうち、中東とヨーロッパの作品15点ほどを展示します。海外での写生全体からすると、今回展示できる作品は、そのほんの一部にしかすぎません。しかし、「感激は受胎」と杉本がいうように、いずれも、旅先での感激が絵となったものばかりです。