タイトル等
渡辺千尋 復刻の聖母
会場
練馬区立美術館
2F展示室
会期
2013-11-30~2014-02-09
休催日
月曜日(但し、12月23日、1月13日[月・祝]は開館、翌日休館)、年末年始 12月29日[日]―1月3日[金]
開催時間
午前10時~午後6時
入館は5時30分まで
観覧料
無料
協賛・協力等
協力 長崎県南島原市
概要
銅版画家、渡辺千尋(わたなべ・ちひろ/1944-2009)は、東京に生まれ、長崎に育ちました。1963年、上京した渡辺は、桑沢デザイン研究所に入学。卒業後は、グラフィックデザインや挿画の仕事に携わりました。しかし、1978年に銅版画と出会い、ビュランによる制作を東京版画研究所で学びはじめます。その才能は早々と開花し、1979年に「第47回日本版画協会展」に初出品、「日本版画協会奨励賞」を受賞します。以降、銅版画家として活躍、1989年にはポーランド、チェコなどで個展を開催し、チェコ国立版画美術館に「《象の風景》シリーズ」が買い上げとなりました。
銅版画家として活躍する一方で、『ざくろの空―頓珍漢人形伝』(1994年、第1回蓮如賞受賞)などを著し、文筆家としての活動をスタートさせます。また、1996年には、長崎県の高来郡有家町(現・南島原市)の依頼によって、16世紀末頃の銅版画とされる《セビリアの聖母》の復刻に着手。その道程は、自身の著書『殉教の刻印』(2001年、第8回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞)に詳細に記されています。2009年に没するまで、精力的に制作活動を続けました。

本展では、この復刻の《セビリアの聖母》に焦点をあてながら、渡辺の画業を、初期のグラフィックの仕事から銅版画、油彩画まで紹介します。この《セビリアの聖母》の原画は、もう1点の宗教版画《聖家族》とともに、長崎カトリックセンターの所蔵品です。これらは1595年-1597年の間に、セミナリヨ(神学校)の画学生によって制作されたものと推測されており、その復刻には高度なエングレーヴィングの技術を要します。早い時期からビュランによる版画に魅せられていた渡辺の技術、そして長崎とのゆかりから考えても、その復刻事業はまさに彼に適任の仕事であったと言えるでしょう。渡辺の回顧展として、その画業を俯瞰すると同時に、復刻版《セビリアの聖母》やその銅版などから、日本におけるキリスト教史の一端に触れる機会となりましたら幸いです。
イベント情報
《ゲスト・トーク》
中林忠良氏 (東京藝術大学名誉教授・版画家
12月21日[土] 14:00-1時間程度(事前申込不要)

《舞踏》
出演 | 吉本大輔 (舞踏 天空揺籃)、高橋理通子、石川慶
12月25日[水] 14:00-1時間程度(事前申込不要)

《ギャラリー・トーク》
担当学芸員によるギャラリー・トーク
1月11日、2月1日[土] 14:00-30分程度(事前申込不要)
ホームページ
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/watanabe.html
会場住所
〒176-0021
東京都練馬区貫井1-36-16
交通案内
【鉄道】
西武池袋線 「中村橋」駅 徒歩3分
※改札は1か所です。改札を左に出て、線路沿いの道を石神井公園駅方面に130メートル先の右側です。

都心からも意外に近い!
・池袋駅から 16分 (西武池袋線 各駅停車利用)
・渋谷駅から 約30分 (東京メトロ副都心線直通 急行利用)
・有楽町駅から 約40分 (東京メトロ有楽町線直通 各駅停車利用)
・六本木駅から 約40分 (都営大江戸線利用、練馬駅で乗換)

【バス】
関東バス 「中村橋」停留所より 徒歩5分
・阿佐ヶ谷駅北口~中村橋 【阿01】系統 終点
・荻窪駅北口~中村橋 【荻06】系統 終点
・荻窪駅北口~練馬駅 【荻07】系統 「中村橋」下車
ホームページ
https://www.neribun.or.jp/museum.html
東京都練馬区貫井1-36-16
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