タイトル等
山口蓬春記念館 平成25年度初冬特別展
山口蓬春と風景画
―画家の愛した美しき日本のすがた―
会場
山口蓬春記念館
会期
2013-10-25~2013-12-23
前期:10月25日(金)―11月24日(日) 後期:11月26日(火)―12月23日(月・祝)
休催日
毎週月曜日(11月4日、12月23日は除く)、11月5日(火)
開催時間
午前10時~午後5時
入館は午後4時30分まで
観覧料
一般/600円(高校生以下は無料)
団体割引/50円割引(20名以上の団体で1週間前までに予約した場合)
障害者割引/50円割引(同伴者1名を含む)
連携館割引/50円割引 ※連携館:葉山しおさい公園・博物館(大人券のみ)、神奈川県立近代美術館 葉山(一般券・学生券のみ)
年間入館券/1,500円(発行月から翌年の同月末日まで有効)
主催者
山口蓬春記念館・公益財団法人JR東海生涯学習財団
協賛・協力等
後援:神奈川県教育委員会、葉山町教育委員会
概要
古来日本において、自然描写は主に人物画や物語絵の背景として用いられてきました。一方、近代に入り明治の後半に起こった水彩画ブームの中で、自然景は風景画という独立した絵画形式として成立します。
そのような時代背景に青春を過ごした山口蓬春 (やまぐちほうしゅん)(明治26年〔1893〕-昭和46年〔1971〕)は、白馬会研究所に通って水彩画や油彩画を嗜みました。当時の水彩画のもつ瑞々しさや、後期印象派風の陽光表現が、かれの初期の作品に認められます。
こうして蓬春は大正4年(1915)から東京美術学校西洋画科に学び始めましたが、3年ののちには日本画に転向します。それまで身に付けた油絵の技法が、当初は妨げになったとも述懐しているように、異なる技法を咀嚼するのに苦労を重ねたようです。
日本画科在籍中、京都に移住した蓬春は、歴史的背景をもつ近畿の地に惹かれ、その風景を心に刻みました。北海道に生まれ東京で学んだ蓬春にとって、こうした古典的環境に取材した経験はその後に制作される風景画をいっそう味わい深いものにしました。
蓬春は日本画における風景画について次のように述べています。「元來、日本畫 (が) では西洋畫と違つて、實景 (じっけい) をそのまゝ寫 (うつ) して一枚の畫となす事が殆どないと云つていゝ。西洋畫は實景を其儘 (そのまま) に寫生して立派な畫をなしてゐるものが多いが、日本畫では、寫生を基本として更に之に自己の理想を加へ、一つの寫生に他の寫生を加へて、一個の理想的風景を構圖 (こうず) する。(中略) 日本畫家は或る意味で自然を改造する詩人でなければならない。」(山口蓬春『日本畫の研究』成光館出版部、昭和9年〔1934〕)
本展では、主に蓬春の戦前の画業における風景表現に焦点をあて、洋画から日本画へ、さらに山水から風景へというユニークな展開を紹介します。伝統的な名所絵から抜け出し、新しい日本画の風景表現を追求した蓬春の足跡を辿り、画家の心を動かした日本古来の風光を追体験してまいります。
イベント情報
旧山口蓬春邸特別公開

内容 非公開の和室「桔梗の間」と吉田五十八が増築した「内玄関」、「茶の間」を特別公開いたします。
※入館料でご覧いただけます。
日時 11月1日(金)~10日(日) 10:00~16:30(火曜休館)

初冬の呈茶会 (予約制)

山口蓬春夫人・春子氏がお茶事やおもてなしの際に使っていた非公開の和室「桔梗の間」にて呈茶会を開催いたします。季節のお菓子とお茶(薄茶)をお楽しみいただけます。学芸員の解説付きです。

内容 季節のお菓子とお抹茶をお楽しみいただけます。
日時 11月23日(土)、24日(日) 12:00~15:30
※1席約20分(学芸員の解説付き)、最終席は各日とも15:00から
場所 山口蓬春記念館内「桔梗の間」(非公開)
参加費 1席1,000円(特別展入館料を含む)
定員 各日とも先着40名
協力 葉山町茶道連盟
申込方法 3日前までに電話で氏名、希望日、人数、電話番号をご予約下さい。
展示替え情報
*会期中、一部展示替えを行います。展示作品は都合により一部変更することがあります。
ホームページ
http://www.hoshun.jp/exhibitions/
会場住所
〒240-0111
神奈川県三浦郡葉山町一色2320
交通案内
■電車でお越しのお客様
JR逗子駅 (横須賀線・湘南新宿ライン) → 京浜急行バス 3番乗場

新逗子駅 (京浜急行線) → 南口 2番乗場

海岸回り葉山行 (逗12)、「海岸回り福祉文化会館行 (逗11)」にて約18分
「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」下車 徒歩2分
※ただし、土・日・祝日等は大変混みあう可能性がありますのでご注意ください。

【ルート案内】バス降車後、逗子に戻りながら信号機付横断歩道を通り過ぎ、山口蓬春記念館の電柱広告を右折し小道を上り、看板に沿って徒歩2分で正門に到着します。

■車でお越しのお客様
逗子ICから逗葉新道、県道207号線経由で約7km
ホームページ
https://www.hoshun.jp/
神奈川県三浦郡葉山町一色2320
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